世の中には木に塗るペンキのような塗料だけでも、いろんな種類の塗料があり、色をつけるだけならなんでもいいと思いませんか?
いやぁ、私も安くてそれなりに色がつけばいいじゃん、と思ってました(笑)
でも、毎日肌に触れて、同じ部屋で一緒に暮らすならば、有害じゃないものがいいですよね。塗ってる時もひどい匂いがしない方がいいですよね。
それが外であって、匂いが気にならないとしても、雨風にさらされて、家を守るようなところなら。
だからといって、自然塗料って、ふにゃふにゃ弱いんじゃないか? 化学塗料の方がシンナーとか入ってて強いんじゃないか?なんて思ったり。。。
それもこれもとんでもない勘違いで、知れば知るほど、「そうだったんかぁ」と膝を打ちたくなる新事実が判明しております。
それでは、自然塗料リボスでも、外部用「タヤ」という塗料が化学塗料に比べて強い理由を紹介いたしましょう!
ブラジルには世界で最も多種多様な生態系があり約もの樹種がブラジルだけで存在すると言われています。
世界中の樹種はおおよそ確認がとれているもので万種あるといわれています。
しかし、人類の歴史に最も関わったのは加工が簡単で軽い「針葉樹」ではないでしょうか?
建築に使われるのは万種に比べれば極わずかな数ですが、それぞれ性質が大きく違います。
木は何百種、塗料は1種?で果たして良いのでしょうか・・・?
リボスはリボスは1972年世界初の自然塗料メーカーとして、有機栽培した原料、自然界の色彩、そして環境と人体の健康を考慮し誕生しました。
リボス社は16人の女性の手によって創業された塗料メーカーで、世界初の試みが多数されています。
普通の塗料メーカーにはない試みは以下の3つが特に大きいです。
・健康と環境を考慮する
・原材料からこだわり、製造から廃棄までの環境負荷を考慮する
・塗料と木の双方の視点から塗料を開発する
健康と環境を考慮する塗料
シックハウスの歴史=塗料の歴史と称されるほどに、塗料は人体へ多大な影響を与えて来ました。
いかに長く、いかに強く、いかに施工性よく、いかに安くの結果たどり着いたのは、合成樹脂を大量に配合しシンナーで柔らかく伸びやすいようにした従来の塗料です。
リボス社が生まれるまで、塗料が人体へどのような影響があるか>については議論がされないままでした。
特に象徴的なのは「ウレタン塗料」
ウレタンは日本やドイツではよく使われますが、フランスやポーランド、ベルギーで「ウレタン」はありえない。家具職人からは叱られます。
なぜなら、ウレタン塗料は元々、ポリウレタンガスから派生して生まれたものであり、ポリウレタンガスはナチスの毒ガス兵器だったからです。
ウレタン塗料を使う=ナチス時代の毒ガスを使うという認識なんですね。
原材料も有機栽培
リボス社は原材料も有機栽培です。
原材料までこだわる理由があるのか?普通の塗料ならばそこまでする必要はありません。
しかしリボスの場合は植物学に則った「木の視点」から開発をしているため原料にもこだわりました。
さらに、追い風としてリボス創設の翌年のオイルショックによりドイツでは脱石油政策もはじまり、環境保全や健康についてが理念のみからビジネスとして成立させる社会へ変貌していきました。
木に合わせて塗料を作る
木材といっても多種多様です。
固い木、柔らかい木、軽い木、重い木、傷みやすい木、傷みにくい木、塗料が浸透しやすい木、浸透しにくい木、栄養が欲しい木など・・・
例えばリボスはクリア色の塗料だけで、国内に入ってきているのは12種類、、、油が少ない木用、油が多い木用、メンテ用、家具用、床用、広葉樹、針葉樹、人工乾燥材などなど、その他にも工場塗装用、家具用、南洋材用など様々あります。
様々な木材に対して最も相性が良く、持続的な活用方法を見出すために開発されています。
原材料も有機栽培した亜麻を使うことで塗料の栄養が豊富なままで、乾燥で水分が抜けた木の耐久性やツヤ感などを蘇らせます。
その中でもタヤは「杉」「松」そして日本の気候(温暖湿潤+降雨量)を考慮しつつ、木材の性質を殺さないギリギリの部分で開発されたため強いのは当然なのです。おまけに木の性質によってはメンテナンス(2回目)の塗装でより強くなるという試験報告もあります。
そんな「タヤ」赤み用が・・・できた。
そんな「タヤ」なんと、まだカタログもできていないですが、昨今の外壁(赤身)無塗装需要に応えるため、クリアではなく着色ではあるのですが赤みの「経年変化色」により、材の経年変化と塗料の色が5年後くらいにいい感じの深みに変わるような塗料を発売しました!
「赤身」というくらいですので、最も相性が良いのは「杉」「レッドシダー」、次点で「松」という感じです。
カタログはなくても、ウチにはサンプルが届いていますし、さらに取り寄せることもできますので、「試してみたいな」と思われたらお声がけください。