日本ではガーデニングブームが流行して、
落ち着くと共に、生活に溶け込むように
楽しみをみつける方が増えることで、
しっかりと定着していきました。
ヨーロッパの庭は、みなさんがイメージするような
イングリッシュガーデンであるとか、かなり広い庭園
というスタイルが定番になっていましたが
時代はすっかりかわってきました。
世界のどこでも、都市部に人口が集中するというのは
なにも、日本だけのことではありません。
telegraph.co.uk が伝えるところによると
Amazonで売れてる商品を分析して
ハーブや苺、野菜の栽培キットが
なんと前年に比べて9倍以上に伸びているそうです。
空前の室内ミニ菜園ブームがきています。
これは、SDGsのような、環境への意識が高まり
肉よりも野菜、食品廃棄の削減、フードマイレージ、
低炭素社会、といった動きがトレンドになっているからです。
ドイツの例では、狭い都市部の庭でも
場所を取らない円錐形のレイズドベッドや
IoTを駆使した、スマホで管理する
スマート・ガーデンの人気が急上昇です。
世界的家具量販店のIKEAでは、
3Dプリンターを駆使して、プランターを
立体的に配置して、人が入れる球体の
「グロウルーム」を開発しています。
言葉では説明しにくいので、とにかく
リンク先のページを見に行ってください。
☞ https://space10.com/journal/space10-open-sources-the-growroom
広くはない都市部の自宅の庭でも
設置できるので、フードマイレージが
だんぜん短縮できて、しかも、IKEAお得意の
組み立て式家具になってますから
そんなに高くないから買いやすいソリューション。
日本でのお題目のようなSDGsではなく
世界では本気で実現するために
ものすごい勢いで動き始めています。
だからといって
あまり手間がかかるのは
ノーサンキュー、ということらしいです。
世界最大のガーデン見本市「Spoga + Gafa Cologne」
2019年も開催されて、さまざまな製品が展示された中にも
水やり配管や、液体肥料がセットされた
手間いらずガーデンも提案されていました。
「Spoga + Gafa Cologne」というのは、
1978年から毎年ケルン開催されるプロ向けの
国際見本市です。ガーデンリビング、ガーデンケア、
ガーデンクリエイション、ガーデンベーシックなど
さまざまなトレンド、アイデア、製品が
多彩なプログラムで展示されています。
グリーンは自然のままに
平面方向に植えていく、という
固定概念をくつがえされる
垂直面に植栽するグリーン、
バーチカルガーデンが本格的な
広がりを見せ始めています。
イギリスのスティーブン・フレッチャー・アーキテクツは
グリーンの配置が絶妙で、リッチが不利な細長い建物でも
明るい空間をつくるために屋上のスライドレール、
吹き抜け構造、屋内、屋外にバーチカルガーデン、
など、グリーンを使ったレイアウトの工夫が
特徴とされています。
イタリアのコスモ・ガーデンエクスプレス2019でも
注目された、浴室のバスタブの裏に、
間仕切りとして苔のバーチカルガーデンを
設置することで、トレンドになっています。
日本も同様に、狭いスペースを
有効に活用するグリーンの配置は
このトレンドにのっていくべきところです。