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吹付ウレタン断熱工事の原料が供給不足の続報です

公開日:2022.01.20 /更新日:2022/01/30


三次で注文住宅を建てるなら、さくら建築の評判を聞いてみてからが良いですねこんにちは! 藤川正宗です。

吹き付け発泡ウレタンの原料が入りにくくなっているって言うことを先月書かせていただきましたが続報です。

先月のコラムはこちらです。 ☞ 吹付ウレタン断熱工事の原料が供給不足に

そもそもの始まりは世界中の半分以上を生産しているアメリカのハネウエル社のHFOという代替フロンを製造している工場がハリケーンで被害に遭い、生産できなくなり、去年の9月ごろには供給停止の連絡がありました。

日本のウレタン協会も昨年11月に今後30倍発泡ウレタンは供給が困難になると発表していました。

このHFOは、温暖化係数が1という、ほぼ炭酸ガスと同じ温暖化性能の割には、断熱性能が高いということでとても重宝されていました。このHFOを使って、熱伝導率0.021、30倍発泡のウレタンができるのです。かなりの断熱性能です。だからこそ、世界中に供給されていたんですね。

ちなみに、100倍発泡ウレタンは炭酸ガスなので問題がありません。にもかかわらず、日本アクアが一部の工事を急遽キャンセルするようになったのです。日本アクアには30倍発泡ウレタンと100倍発泡のラインナップがあります。30倍の工事がストップするのは分かりますが、なぜか100倍発泡の現場も多数あったという事で、もしかして手配ミスでキャンセルしてるんじゃないか?と噂されています。

このせいで、ウレタン業界全体が混乱しているかのように見えたのかもしれません。
業界紙でも取り上げられています。

実際には、一部中国生産の原料が不足しているという話もあります。とはいえ、出荷停止の原因にまではなっていません。

LIXILのスーパーウォールも急に出荷停止、FPの家の壁断熱パネルも出荷しないという話になっているようです。

30倍発泡の原料を持っている原料メーカーは日清紡ケミカルだけです。その日清紡ケミカルがこれまでの既存顧客以外には出荷しないと決めてるので、全体的にはウレタンの原料が手に入らないという事態になっています。

ということで、いろんなツテを経由して日清紡ケミカルから高い原料を手に入れるか、日本アクアがもってる30倍発泡の原料を手配する方法があります。

しかし、すでにアメリカのハネウェル社の生産は再開されていて、3月以降には日本へ原料が届く見込みです。これもあくまでも噂なんですが、そうであれば4月か5月以降には、また安定供給され始められるかな?と思っています。

そんな中でも、これまでのつきあい、というのがあって、少しずつでも原料を出しているということもあるんですね。とくに地方ではそういう傾向があります。弊社でもそんなに毎月案件があるわけではないので、ちょっと遅れでなんとか工期が間に合ってるところです。

ただ、問題になってるのは、住宅用よりも、マンションなどの鉄筋コンクリート造の建物で大量にウレタンを使わないといけない現場です。ウレタンが無いと引き渡しができなくなり、ゼネコンは納期遅れでペナルティが発生するので、ウレタン不足は大手ゼネコンさんの方が深刻のようです。大変ですね。ただ、5月ごろからは供給が復活するかも、という見立てですからなんとか持ちこたえてもらいたいですね。

 ☞ 日本アクア
 ☞ 日清紡ケミカル
 ☞ アメリカのHFOを製造するハネウエル社

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