こんにちは! 藤川正宗です。
昨年末に、経済産業省の資源エネルギー庁が発表した資料「2022年度夏季の電力需給の見通しと対策について」では、2022年の夏には電気が足りなくなる予測が立てられているんです。
さらに、いわゆるお盆休みにはメンテナンスなどで発電所が休止の予定を入れていたり、古くなったり、効率が悪くなってきたということで廃止する予定のところもあります。
特に、東京電力と中部電力の7月、8月の需給関係はカツカツになっています。それは予備率という数字で表されていまして、普通は3%以上を確保するようにされているのが、1%しかない、というほんとカツカツの状況になることが予測されているんです。
ちょうど暑い時期ですから、クーラーはガンガンにかけますよね。もしも発電量を使用量がこえてしまったら、全域大停電がおきてしまいます。
北海道で2018年9月6日に日本初のブラックアウト(全域停電)が胆振地震の際におこってしまいましたが、これと同じことがおこってしまいます。このまま対策がされなければ、ブラックアウトを避けるために計画停電が実施されるでしょう。
なかなか、すごい大変な時代になってきたなぁ、とゾワゾワしてきております。
先ほどの資料では東京電力と中部電力にふれましたが、中国電力も8月は2.3%になってますから、3%を切ってるんです。けして他人事ではないので、今年の夏はどうなるのか、目が離せません。
こうしたブラックアウトや計画停電以外にも、自然災害で停電になってしまうことはもちろんあります。
どんな停電にしても、電気が使えないというのはなかなか不便で困ったことになるんですが、もしも天気の良い日中であれば、太陽光発電の非常用コンセントが使えますので、そんなお話をしてみましょうか。
先日、太陽光発電の自立運転についてお客様に説明したことをここにも書いておこうと思います。
太陽光発電を設置していれば、停電になっても、発電した電気を自分で使うことができる、というのが「自立運転」と呼ばれています。なかなかこういう機会はないですが、そんなときは「付けてて良かった」と思っていただけるんじゃないでしょうか。
しかし、いざ停電時になったときにあわてて説明書を探し始めても、説明書が見つからなかったり、うまく使えなかったりするものです。
停電時にどうしても動かしたいものとしては、冷蔵庫だったり、冷暖房のエアコンだったりしますが、非常用コンセントは普通1ヶ所しかありません。
いつものコンセントが使えるようになる、というのはちょっと特殊な他のシステムと併用になるので、太陽光発電だけしか設置されていない場合は、非常用コンセントは1ヶ所です。
そこから冷蔵庫やエアコンに電気をもっていくには、延長コードが必要な時もありましょうから、延長コードを用意しておくことに気付けるかもしれません。
もちろん、停電時に動かしたいものはどれだろうか、ということをしっかり考えておくことも必要です。それも、どんな季節に?(夏の場合、冬の場合)、日中は?、夜は?(照明)、(食事)、(携帯、テレビ)、、、
これも1つの防災訓練だと思います。
実際に、自立運転といって、非常用コンセントを動かすためには、普段の分電盤のブレーカーをおとします。これは、真っ暗になったら危ないですから、初めての時は日中の明るい時にやりましょう。