こんにちは! 藤川正宗です。
今日は、家屋解体の中でも、減築や分離する解体というのが如何に難しいか、ということについて書きます。
そして、今回も画像生成はグレックさんにお願いしています。
さらに、解体する前に大切なのが、残置物の片づけになりますが、これについては別のコラム<リノベの前に、不用品処分と片づけが大仕事>にも詳しく書いてあるの読まれてください。
不用品の片づけは本当に大変なので、ご自分でクリーンセンターへ持ち込むのもいいんですが、あまりに量が多すぎると、それだけで時間が終わってしまいますので、片づける量がある程度を越えたら、不用品回収や不用品処分をしてくれる会社さんがありますので、お願いしちゃいましょう。無理は禁物です。
三次市でも何社も不用品かたづけの会社さんはありますので、それぞれで良いところがありますから、良さを生かして依頼して欲しいと思います。
もちろん、弊社も不用品かたづけもセットで受け付けております。
一気通貫で依頼していただければ、なるべくお客様の希望に沿うように解体から進めております。
家中の不用品をほとんど処分するんだけれども、これとこれは残しといて欲しい、なんていう要望にも応えています。
そうした不用品かたづけが終わってから、解体工事を始めていくんですが、減築とか、分離解体というのは、非常に難しい、デリケートな解体になります。
一般的に解体というとイメージされるのは、大きなショベルカーでガンガン叩くように解体していく様子ではないでしょうか? でも、そうしたら残す部分の建築は振動も与えず、揺れないように、衝撃も起こさないように、きれいに分けていかなくてはなりません。
もともと、壊れないように、離れたりしないように、しっかりと結合させて、地震にも耐えられるようにしているんですから、簡単にできることではありません。もちろん、全部が手作業での解体になります。
普段、重機のショベルカーでガンガン壊していくのを標準的にやっていると、手作業での解体というのは、効率が悪く見えるものですから、練度もあまり高くはならないんですね。
よくある失敗として、残す方の建築が解体の時にきれいに分離できずに、引っ張られるような形で歪んだり、傷ついてしまったりしてしまいます。
本当によくあることなんですが、こういう減築や分離解体というのは、そんなに何度もやることではないので、どこの会社が上手だとか、そうではないとか、クチコミで広まることも、経験則でわかるということもありません。
そもそも、建築にかかわることなので、解体屋さんというよりかは、大工職人がやることではあります。
なので、もしも減築とか分離解体を大工が来てやる、というのでなければ、ちょっと心配した方が良いかもしれません。特に、地元ではなく、例えば広島市から腕の良い解体屋さんが行きます、なんてのは、どうなんでしょう? 残す建築部分を歪ませたり、壊したりしないでしょうか? せめて大工を引退した職人がいる解体屋さん、大工職人と一緒に解体するところが良いんじゃないかと思います。
ウチなんかでいうと、減築とか分離解体をする時は、人数が多い方が良いので、大工職人だけでやるには足りませんから、いつもリノベ工事前の内部解体に応援してもらってる専門の解体屋さんに手伝ってもらいます。つまり、解体屋さんは内部解体を専門にしてて建築のことはわかる、しかも、大工職人が必ず一緒に作業する、という体制で臨んでいます。
このパターンで解体作業にかからないと、運が良ければうまくいくかもしれませんが、必ずうまくいくことにはならないですよね。
とはいえ、大工職人がからまない状態で解体工事がすすめられていくことが多いのは、なんだか、大丈夫かなぁと思ってしまいます。
ということで、今回は減築解体・分離解体の難しさについて書いてみました。いかがでしたでしょうか? お役に立ちましたでしょうか?
それでは、みなさんの家づくりが良いことになりますことをお祈りしております。こんだけ長文のコラムを書くっていうのも、そういう気持ちがあるからなので、ウチに依頼しなくてもいので、できるだけちゃんとした性能の家を建ててもらえるようにされてください。
それでは、そいぎんた! ばいなら〜