(今季最長・最大の寒波が来るという予報も出てるので、ちょっとリライトしてお届けします)
冬になり、氷点下まで寒くなってくると、水道管や給湯器の中の水が凍結して、1日お湯が使えない、最悪、破裂して修理しないといけない、なんてことがおこります。
それもまあ、昔のことでして、最近は露出配管はしないようにしたり、建物の断熱性能が上がったり、給湯器が自動で循環やヒーターしたりで、気にしないでも凍結防止策は打たれています。
それでも、エコキュートが凍結してしまうのが心配になってきますよね。
ですので、基本的な考え方とやり方をまとめておきますので参考になさってください。
(石油給湯器も、ガス給湯機も、基本的には同じです)
<フルオートの場合>
「湯はり」ボタンや「追炊き」ボタンがリモコンについてるタイプがフルオートになります。
・夜にお風呂が終わっても、お湯を抜かずに残しておきます。目安としては浴槽の中にある循環口から上に10センチ以上は残しておきます。
・もちろん、エコキュートのタンクについてる「漏電遮断器」(電源ですね)は「入」のままです。
・外の温度が3度以下になってくると、凍結しないように、パイプの中を自動で循環してくれます。
・もしも、残り湯がない時は、30分おきくらいに水が出てきたり、作動音がします。それに気付いたら、水を張ってあげてください。
寒波のように、あまりに寒くなってしまうと配管の保温巻きをしていても凍結することは多々あります。それを防ぐために「今夜はすごい寒波が来る!」とテレビとかで聞いたら「ちょろ出し」をしましょう。
(パナソニックさんの説明書からの引用です)
・エコキュートのリモコンでお湯の温度設定をどんどん下げて、「水」にします。
・キッチン、洗面所、お風呂のどこでもいいですが、お湯の蛇口をすこし開けます。目安としては1分間に200ccです。コップ1杯分です。
えー、水道代がもったいない、とか言わないでください。三次市では1立米で220円。24時間一日中200cc/分のペースでちょろ出ししても、0.288立米の64円です。凍結して修理することになったらどれだけお湯のない生活をすごし、いくらかかることやら…
ちなみに、ぼくなら多少の部品の交換や配管の交換で3万円は戴くことになります。駆けつける件数が多くなれば、順番待ちになります。
エコキュートのタンクが、直接的に風の当たる場所(吹きさらし)に設置されている場合、熱が奪われて配管の温度が下がりやすくなって、凍結することもあります。そんな場合は、風よけをしたり、保温してあげてください。
できれば、別売りの脚部カバーを取り付けるとすこし効果があります。設置する時に脚部カバーを取り付けてくれてる親切な工務店もあります。
だいたいは大丈夫ですが、たまに配管の保温巻きしてる断熱材が破れたり、とれたりしてることもあります。寒い冬が来るまでに点検しておいてください。
この保温巻きの中に、凍結防止ヒーターを入れるようにしているので、コンセントから抜けてる場合は、必ずコンセントに差してください。
配管の保温巻きしておきたい、点検して欲しい箇所として、
・エコキュートのタンク(貯湯部)と室外機(ヒートポンプ)の間の配管
・エコキュートのタンクと建物の間の配管
がありますので、ご確認のほど、お願いいたします。
エコキュートのメーカーごとに、エラーコードやちょっとしたコツが異なっていますので、それぞれに確認しておいてください。
* パナソニックエコキュートQ&Aはこちら
* 三菱エコキュートQ&Aはこちら
* ダイキンエコキュートQ&Aはこちら
昼にむけて凍ったのが溶けそうなら、待ちましょう。熱湯をかけたりすると急激な温度変化で配管が割れることもよくあるので、ご自分でされるのは避けましょう。水道屋さんや工務店さんに依頼してください。
それでは、みなさんの家づくりが良いことになりますことをお祈りしております。こんだけ長文のコラムを書くっていうのも、そういう気持ちがあるからなので、ウチに依頼しなくてもいので、できるだけちゃんとした性能の家を建ててもらえるようにされてください。
それでは、そいぎんた! ばいなら〜