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結露させないための断熱材の選び方

公開日:2019.04.24 /更新日:2020/02/23

三次市でも、庄原でも、新築で注文住宅を建てるということになると、寒いから暖かい家にすみたい、というニーズがありますから、断熱材をしっかり入れることで、冬さむくない、夏あつくないエコハウスを建てるようになってきます。

そうなると、庄原市東城町くらいを目安に住宅性能を設定するようになります。

そうすれば、今年の冬は極端に寒いねぇ、となったとしても、全然平気になってきますので。

ということで、さくら建築が標準仕様にしている吹付断熱は30倍発泡のウレタンです。

よく似てるものに、100倍発泡のウレタンというのがあります。似てますけど、原料が違うので、性能も性質もかなり違っています。

100倍発泡は断熱材のなかの空気の泡が大きいので、外から中まで繋がってしまうところもありまして、つながらない完璧状態にしても、湿気の通しやすさの数値、透湿抵抗値が5倍以上もあるんです。

湿気を通して、呼吸するからいいじゃないか、と思われるかも知れませんが、そんなことはなくて、そうなると部屋の暖まった湿気が断熱材を通って外へ向かうに従って、徐々に冷やされます。で、断熱材の中で結露します。

ひとつ忘れないでいただきたいのが、断熱材はぶ厚くなりますが、たとえば10センチの厚みがあったとして、暖かい部屋から1センチ、2センチ、と外へ行くに従って、徐々に寒くなります。断熱材1枚隔てて、温度がスパッと切り替わるのではなく、その厚みの内部で少しずつ温度変化していきます。その結果としての内側と外側の温度差になっています。

この現象は外の温度、外気温が0℃になった時から起きるようになります。

壁の中の断熱材で結露すると、カビが生えるのは当たり前です。

それを、30倍発泡のウレタンだと、断熱材自体が湿気を通さないので、部屋の内側で湿気が止まります。

ただし、外の温度がマイナス15度、部屋の温度が20度という、内外温度差35度で湿度70%だと、結露してしまいます。30倍発泡ウレタンでも、温度差35度というのが限界点です。でもそんなことって、たまにしかないから見逃してね、としていたこともあったみたいです。

それは、知ってて黙ってるのか、そんなことになるなんて、と知らなかったのか、それは分かりませんけど。でも、庄原市東城町ならずとも、三次市君田町や三次市布野町でもそんなことはよくありますよね。広島市内の設計士は想像できないようなことでも、住んでる人には当たり前。見逃すわけにはいきませんよね。

ではどうするかというと、付加断熱といって、柱の外にも断熱をしちゃいましょう、というW断熱を、さくら建築では標準にしています。こうすることで、内外温度差45度まで結露しない設計にしています。

グラスウールが安くて使われることが多いのに、ちゃんと施工できることがすくないので、ズレ落ちて断熱欠損になったり、湿気がたまってカビが生えたりします。みなさん、そんなことはない!と言い張るのですが、現実にリフォームで壁の中を見たら、そうなってますもん。壊さなくても、赤外線カメラで断熱材がズレて、断熱欠損してるかどうかもわかりますから、どうしても知りたい方はお声がけください。

最近では、さらに高性能グラスウールという、もっと断熱性能のあがったものもありますが、それも一緒です。それで、この高性能グラスウールを使った場合も、内外温度差35度は計算上はなんとかなりそうですが、気密シート、防露シート、バリアシート、言い方はいろいろありますが、室内の湿気を壁の中に入れないシートを全くのすき間なく取り付けないといけない、というのが条件です。でも、そんなことできる人は、大工さんの中でも数%です。私も2人だけ知ってますが、みなさんもそんな人に出会えるといいですね、としか言えない感じです(照)

あと、セルロースファイバーという再生紙を吹き付ける、結構自然で呼吸してくれる断熱材もあります。ちょっとというか、かなり高いですが、設計士には人気です。もちろんいいんです。以前は断熱性能は他の種類と遜色なかったです。でも高性能グラスウールとか30倍発泡ウレタンの台頭で、性能向上競争について行けなくなりました。あと、吸湿すると断熱性能が落ちます。これはちょっと致命的でして、断熱材が断熱しないなんておかしいですよね。カタログスペックは、乾燥状態での断熱性能で、湿気がこもらないように給排湿してくれるしいいかな、と設計士さんは選ぶわけです。

ということで、30倍発泡のウレタン吹付、柱の外にも付加断熱するというのが、値段、性能、正確性、のバランスをとれた最適解かな、と標準仕様にしています。

ただし、ウレタン吹き付けを高くならないように価格交渉した結果です。普通の工務店だと、高いです。だから、グラスウールを採用せざると得ないんです。さくら建築は、いいと思ったものしか使わないので、思いきって全棟採用しますし、メーカーと本気で価格交渉しますから、リーズナブルに提供することができています。

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