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空調選びに欠かせない、空調負荷計算講座に行ってきました

公開日:2024.09.11 /更新日:2024/09/12

三次で注文住宅を建てるなら、さくら建築の評判を聞いてみてからが良いですねこんにちは! 藤川正宗です。尊敬してやまない名古屋の小森仁先生がこっちにいらっしゃるいということで、条件反射的に申し込んでしまった空調負荷計算講座。。。

ちょっと忙しい中ではありますが、なんとか参加してきました。終わったらすぐにとんぼ返りで、小森先生のことを如何に尊敬しているかをお伝えすることができずに残念でしたが、ここに書き連ねることでこの想いを供養したいと思います(笑)

こういう講座って、ゴールを意識しないと何をやってるのかわからなくなって、一部分が出来るようになっても、実務では使わない、というなんとももったいないことになってしまうので、自戒の念も込めて記しておきたいと思います。

まずまず、空調の選定、快適にすごすためにはエアコンはどれくらいの能力にしとけばいいんだろうか、をみつけるのがゴールになります。そのために、空調負荷を計算して出す、ということになります。そして、エアコンの能力はカタログスペックのどこを見たら良いのか、どういうところに設置するならどういうことに気をつけるか、暖房用、冷房用と使い分けるなら、ここがポイント、なんていうのがエアコンの選定。

空調負荷を計算するには、外皮負荷・内部発熱・日射熱取得・換気負荷の4つの数値を合わせることで出すことができます。

外皮負荷は、みんな大好きUA値ですが、それは屋根・壁・窓・玄関・基礎のU値を平均したものなので、出てるならいいですが、この先には家全体だけでなく、部屋ごとの空調負荷を計算することも視野に入れるなら、屋根・壁・窓・玄関・基礎のそれぞれのU値を面積で掛けることするのが、原落ちしやすいかと思います。

内部発熱は、安静にしてるなら人間1人100W、家電とか、冷蔵庫とかそういうのの発熱を消費電力から見て加算していくので、これは簡単。ただ、小森先生が「ぼくはしゃべってるから200Wくらいですかね〜」とおっしゃってましたが、いやいや、小森先生は280Wにはなると思いますよ!とは、誰も突っ込まないんですよね、皆さん真面目だから。。。。(笑)

日射熱取得は、同じ窓なので、ちょっと勘違いしやすいんじゃないかな、と心配するんですが、窓の外皮負荷、U値とは別物です。あれは熱の伝導での伝わりであって、この日射熱取得は、輻射で伝わる熱です。庇でさえぎられているならゼロですが、直射日光が入り込むと、それだけで余分に熱が入ってきますので、それを計算します。日時、場所、方位で日射はわかりますから、それを調べるサイトはあります。それと、場所と日時と方位で日射角も出して、庇でどれくらい日射遮蔽できるのか、というのも調べておきます。そうすると、どれくらいの日射熱が、どれくらいの面積の窓から入り、LowEなんかだと実際に入ってくる割合も低減されますから、全部を掛け合わせていきます。

換気負荷は、換気扇を回すと外の空気が入ってきて、暑くて湿った空気や冷たい空気は空腸の負担になっていきますから、これも、換気風量、室内と外気のエネルギーの差、熱交換が入ってるならその低減率を掛け合わせて出していきます。最後に単位を合わせるのが大事です。

気密測定で見えてくる漏気については、今回の講座では考えに入れないことになってましたが、ぼくの実際の計算では、C値0.3だったらこれくらい、とかいう数値は足すようにしています。

これを、今回の講座では夏と冬の負荷について、面積とかは用意してくれてるとはいえ、全部を手計算で出していくことで、感覚知を身に付けてもらおうというのが狙いになってるんでしょうね。冷や汗もので電卓をたたきながら、黙々と会場の全員が計算している姿は、なかなか異様です(笑)

さらに、湿度のこともあります。夏はどのくらい除湿する必要があるのか、というのもわかりますし、冬はどれだけ加湿するのか、それには加湿器はどれにするのか、加湿器の選定も必要になってくるんですね。

楽しくて丁寧な小森先生のお話を文章にすると、ものすごくわかりにくくて、しかもほとんどをはしょってますから、困っちゃいますよね。。。。

あと、壁内結露についての事例や考え方も。国交省の通達で結露計算は冬の室内は15度60%ですることになってますが、ほんとにこれでいいの??というのが小森先生の提起。住まわれる人からすると24度50%とかにするんじゃないですか、ということ。たしかにそうなので、通達とは別に結露計算して、確認するのは良いことだと思います。


今回の講座で小森先生に教えていただいた内容というのは、ほんとのところはもともと出来ることではあって、やってるんではあるんですが、それでも細かいちょっとしたことはそれぞれやり方が違ったり、どういうことを考えてるとか、ちょっとした誤解とか、そういうことが聞けただけでも全然価値があったと思います。

それにしても、これくらい充実した内容は3日くらいかけないと伝えきらないんじゃないかと思うのに、数時間でやってしまうのはすごいです。他の聴講してる人たち、大丈夫だったんでしょうか。。。。


会場は熱気と緊張感に包まれ、負荷計算を手計算で全部出し切らなくてはいけないので疲労困ぱいして、ものすごい充実感に溢れています(笑)

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