以前、大手の量産ハウスメーカーでマイホームを建てられた方から、こんなことを言われました。
「私たちの『こうしたい』という想いは、営業マンから設計士さんへ、そして監督さんから大工さんへとリレーされ、なんだか伝言ゲームの様に、はじめに想っていたものとは微妙に違う形に、変化しながら仕上げられることが多くて、とっても不満でした。でも家づくりはどこもこんなものかな、と当時は考えていましたが、良く考えればおかしなこと。もっと、『こうしたい』を反映して欲しかった」
これを聞いて、私は涙が出るほど悔しくて、悲しい気持ちになりました。
せっかく夢のマイホームを建てたのに、これから35年というとてつもなく長い期間住宅ローンを返済していかないといけないのに、担当者が変わっていくことでちゃんとした引き継ぎもされず、想いが反映されていない家になってしまう。。。
私は、医療現場での引き継ぎマニュアルや手順の再構築にかかわったこともありますが、すこしの伝え漏れがあれば致命的なミスに繋がってしまう重大な部分です。このプロジェクトは細心の注意を払いながら、何度も推敲を重ねてシステムを作っていきました。
そんな私だからこそ分かるのですが、住宅会社でそこまで神妙に引き継ぎのシステムが作られ、運用されているとは思えないのです。
実際のところ、医療現場での引き継ぎ項目はある程度の限りがあり、漏れなくすべてを引き継ぐのは可能です。
しかし、住宅会社でのそれはとてつもなく膨大で、フォーマットにあてはまらない形式のことが多くあります。想いや気持ちは数値にすることができないので、個人ごとで偏りのある文章になります。
しかも「こうしたい」という言葉がそのまま、希望する暮らしの解決策とは限らないことも多々あります。
だからこそ、「こうしたい」という言葉を受けて、その想いの奥底に潜む本当に叶えたい暮らしがなんなのかをみつけていく作業が必要になってきます。
それも、工事中の現場監理、お引き渡しやメンテナンス、世代交代後の古民家リノベまですべてやっているからこそ、わかってくることではあります。
繰り返しますが、「私たちの想いを家づくりに反映して欲しかった」なんていう後悔が絶対にあってはならない、と強く考えています。だからこそ、一番はじめの接点である相談会からお打ち合わせ、お引き渡しまで、一貫して私、藤川が担当させていただきます。
大切なお金をお預かりして、お客様の想いを受け継いで、家づくりに反映させていくのが、私どもの使命です。
つくる側に必要なのは、技術力を確かにすることだけではなく、お客様の想いを受け止めるためのコミュニケーション能力が備わっていることです。最近では「聴く力」ともいわれていますね。
「なんだか、こっちの言ってることがちゃんと伝わらない」
それは夢のマイホームが後悔になるシグナルかもしれません。
お客様の想いと、完成する家に、ズレをなくするために、相談のしやすさと直接対応が必要だと考え、営業専任のスタッフは設けていません。
あなた様とお話しするのは、家づくりを統括している私「藤川正宗」です。
ちょっとした言葉の奥に込められた気持ちや背景をズルズルとお話しいただいてるうちに、お打ち合せの時間が大幅に伸びてしまうのはよくあります。なので私の「??それってどういうことです?」という言葉には面倒がらずに教えてやってください。そうすると、あなた様の考え方や好みや、さては生き方までもがインストールされ、気持ちに寄り添ったご提案が出来るようになります。
しかし、そういう踏み込んだ関係が好みではない、家は価格と性能とパッと見のデザインさえ良ければいいや、という方には、さくら建築は向きません。
家づくりの計画が進んでいくと、具体的な仕様や設備面での話になり、予算との調整もあります。
そんな時はどうしても譲れないことを中心に、なにが最優先事項なのかよく考えながら検討して決めていきましょう。
ご予算の中で、費用のバランスをとるのも私の大きな役目です。どうぞお任せください。
さくら建築は、三次市三良坂町に本社を構える、地元に根ざした工務店です。
「住宅は、完成したら終わり、ではない。お引き渡しをしてからスタートする生活に寄り添い、
メンテナンスという形で、新たなお付き合いが、一生涯を通して続くもの」
という考えで、私どもは地域密着にこだわります。
なぜかというと、何かあったらすぐに駆けつけられる体制でいたいからです。
水道のトラブル、電気のトラブル、扉や窓の不具合などは、スピード対応が大切です。
もし大雨で被害が出た。そんな時も「後日お伺いして対応いたします」では許されません。
また、新しい家は、落ち着くまで時間がかかるものです。
自然素材でつくられた木の家ならば、なおさらのこと、調整も、きちんとしたご説明も、サポートも必要になっています。
そうした理由から、電話一本ですぐに駆けつけられる「地域のかかりつけ医、ホームドクター的な工務店」を目指す、さくら建築の新築対応エリアは、三良坂町からクルマで20分以内で行ける圏内にしています。
いくらITを駆使しても、ネットワークをつくっても、メンテナンス対応では、物理的な距離を越えることはできません。