こんにちは! 藤川正宗です。
今日は三良坂の新築現場で気密測定をしました。
「気密」(きみつ:機密とはちがうんですね、間違いやすいですが)というのは、外に向けての隙間の大きさになります。C値(気密値)という、床面積1平方メートルあたりに何平方センチの隙間があるかな?という計算数値で表されます。
では、どのくらいのC値になるといいのか?、というと、国は特に基準を決めていなくて、20年も前に決めた平成11年省エネルギー基準で本州では「5.0以下なら高気密」としています。ただ、これでは湿気問題や暖房効率が悪いということで「札幌版次世代住宅等級」というのが平成23年に定められました。
この中で最高基準の「トップランナー」がC値0.5以下とされているので、北海道ではC値0.5以下を目指すハウスメーカー、工務店が多いです。私の先輩工務店も先月0.4の数値になった!良かった!と言ってました。
できることなら、C値0.5以下にしていきたいですね。
また、このC値というのは、工事の施工精度を測定するものなので、シミュレーションや計算では出てこない数値です。
実際にこうして気密測定をしなければなりません。
写真のような扇風機のバズーカみたいな機械で空気を吸い出して、抵抗を見ることで実測します。
「 こだわりの家づくり 」にも書いてありますように、さくら建築ではこのC値を0.3以下になるように取り組んでいます。そこまでやらないと24時間換気システムも冷暖房のエアコンも計算通りに働いてくれないので、そうしています。
さらに、この気密測定は工事中と完成時の2回、行っています。工事中に測定して、もしも悪い数値が出てもこの時点ならまだ、どこに原因があるか探って修正することができるからです。完成時の測定して悪かったらどうしようもないか、また壁を壊してやり直すしかないですからね。
ということで、今回の気密測定、C値0.2という結果が出ました!
とてもいい数値です。
こんなにいい数値が出るのも、職人の皆さんが力を合わせて来たからに他ありません。
ありがとうございます! 感謝です。
しかし、なんでどうしてここまで愚直に住宅性能にこだわるのか、とよく聞かれるのですが、それは、さくら建築を創業するきっかけにもなった実体験がそうさせてしまうのです。
もともと藤川の実家は高知で救急病院を家業としてやっておるのですが、毎年約7,000件の救急搬送があります。この実データを分析してみると、同じ患者さんのお名前が何回も出てくるんです。おかしいな、と思って数えてみると、なんと平均4.3回も搬送されてるのがわかりました。
これってなんでだろう? 医療として何か間違ってることがあるなら大変だ、と追跡調査してみると、ちゃんとERで治してますし、リハビリもしっかりして、日常生活ができるように自宅復帰してもらってるんですね。
じゃあ、なんで何回も救急搬送されるんだろうか、とフィールド調査としてご自宅の様子も伺うようにしてみると、ある共通点が浮かび上がってきました。対象になる方のご自宅は、居間は暖かくても、浴室や脱衣室、トイレが寒いという点が共通していました。
古い住宅ならまだしもわかるんですが、築10年以内の住宅であっても、そういうことがあるんです。当時私は古い家屋に住んでましたから、え? 新築でもそんなことがあるの? と驚きました。
最近ではヒートショックという言葉も浸透して、リビングの室温と、トイレや浴室の温度が違いすぎると心筋梗塞や脳梗塞が起こりやすい、ということも広く知ってもらうようになってきました。じつはヒートショックだけでなく、基本的に家が寒いとお風呂の湯温も高くして、しっかり身体を温めようとするのが心情ですが本当はこれもめっちゃ危険なんです。急激に高温にすると、血圧が下がってクラッとして溺れる、暖かくて気持ちよくなってるうちに隠れ熱中症に気付かずフラッとして溺れる、ということが多く発生しています。
もちろん、家中を温めればそんなことは起こらないんですが、暖房代がもったいないというのも心情ですよね。こうして家の中で室温の寒いところがあるせいで、脳梗塞や心筋梗塞、溺れるなどの理由で何回も救急搬送されているということがわかってきました。
こうした経験からの実感は、近畿大学の岩前教授の実地調査の研究結果からも明らかにされてきて、裏付けされるようになってきました。やっぱりそうだったんだと安心しています。
でも、冬でも暖かいとされてる高知市でもこうした理由が確認されているのですから、もっと寒い地域ならなおさら当たり前に認識されてると思ったら住宅業界では意外にもそうでもなく、私もハウスメーカーや工務店に医療者として働きかけをしてきたのですが、建匠の西村さんなどのように賛同してくれる会社はホント少ないんですね。
ならば、ということで「寒いところのない家をつくろう」「暖房代がもったいないなら安くすむ家をつくろう」そうすれば家の中で倒れて救急搬送されることが減ってくれるだろう、というのが、さくら建築の創業のきっかけです。だからこそ、住宅性能が重要で、さくら建築のブレることのない家づくりの根底になっています。
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